以前からちょくちょくウーマン村本さんの名前は僕のブログで書いていましたが、今回は僕がなぜ彼を「貴重な」芸人さんだと思うのかについて少し書いていきたいと思います。
お笑いに関するインタビュー
学生さんが村本さんにお笑いについてインタビューをしている記事を紹介します。
この記事で、村本さんは「社会問題をやりたくて漫才をしているわけではない」と述べています。
ですが、まだ社会問題に詳しくなかったときに一度ネタをしたことがあって、やってみるとより知りたくなったのだと言います。
そして沖縄問題をネタにしたとき、沖縄の人に感謝されたようで、それがさらに彼に「もっと知りたい」と思わせたようです。
また、「知らない事は恥ずかしいことではない」といったことも述べています。
知らないのは、縁がなかったからだと。そして、教えてくれる人と出会って良い関係になれば、自ずと知りたくなるものだといっています。また、常にアンテナを張ることも大切だと述べられています。
そして、日本と世界のお笑いの違いについて述べています。日本では、芸人はキャーキャーいわれる人気キャラのような存在ですが、他国ではそうでないようです。
アメリカではエスニックジョークのようなものがよくあり、観客は芸人の考えを聞きたいのだと言います。また、他国ではジェンダーやアートなど、知性の感じるネタが多いようです。
ドイツではコメディアンのことを「アーティスト」と呼ぶのだとか。日本との大きな違いを感じますし、これが村本さんの芸人アイデンティティなのだと感じました。
そして、インタビューの最後には、大学生や若者へのメッセージを求められ、「大人」というものについて語っています。
大人は「知らない」と言いづらい、なのに学ぼうとしないことを指摘しています。
また、キングコング西野さんが絵の描き方を子どもに聞かれた時のことを紹介しており、「こう描くといいんだよ」と教えるのではなく「わからないから一緒に考えよう」といったことを高く評価しておりました。やはり二人は通じるものがあるのですね。
そして、多様性について聞かれたときに、村本さんはお笑いにおいては障害者も心の病んでいる人も同じように扱うと述べていました。同じようにいじると。
腫れ物に触るように特別扱いすることの方が、彼にとっては「差別的」ということなのでしょうか。
おわりに
ウーマン村本さんの考えていることがよくわかるインタビューだったのではないかと思います。
やはり彼は、闇雲に攻撃したい、誰かを傷つけたいというわけではないようです。
そして、大人になってからもなお(というかむしろ)学ばなければいけないという考えに、僕も身が引き締まる思いでした。
教師という仕事だからなおさら、もっともっと幅広く、多くのことを学び続けなければいけないと思いました。
このようなことを言う芸人さんは、日本には多くないと思います。
もちろん賛否両論あっていいのですが、彼のような人が「貴重」であることは確かだと思います。
日本のお笑いが社会に先駆けて本当の意味で多様性のあるお笑いになっていくといいですね!!
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