今更感のある内容ですが笑、先月5/20(土)に放送されたTHE SECONDについて書いてみようと思います。ネタの細部ではなく、この大会の意義について考えていきたいと思います。
ギャロップの優勝で終わった第1回大会
2023年に始まった、結成から16年以上の漫才師が参加できるこの大会。
かもめんたる、ジャルジャル、スーパーマラドーナ、タイムマシーン3号、フルーツポンチ、レイザーラモンなどそうそうたるメンバーが決勝戦にさえ上がって来れなかったこの大会は、間違いなく「真剣勝負」の大会だったと思います。
その名だたる芸人さんたちを差し置いて優勝に輝いたのはギャロップでした。本当に凄いことですよね!
大会の仕組み等の説明は他のウェブサイトにお任せするとして、僕自身の視点でこの大会の3つの意義について書いていきます。
① それほど知名度の高くない芸人さんが知れ渡るきっかけになる
「M1ドリーム」は多くの人が周知のことでしょうが、それを掴めなかった芸人さんにとってはこの大会は大きいチャンスになると思いました。
お恥ずかしい限りですが、僕は優勝したギャロップやファイナリストになったマシンガンズについては「聞いたことはあるけどそれほど知らない」という程度でしたが、ネタを見たらいやはや!もっと知られててもいいだろ!!!と思うほど、凄い漫才師さんでした。
M1ほどのドリームになっていくかは今後見ていく必要がありますが、確実にメディアへの露出も増えていますし、今までよりはギャロップのような実力派が知られていくのは間違いないと思います。
当初から予想されていたことですが、やはりこの「知名度を上げる」部分はこの大会の大きな意義になっていきそうです。
② 漫才の大会としてM1を超えるかも知れない存在感
M1については賛否両論あるかと思いますが、僕個人としてはお笑いの大会としてあそこまで知名度が高いのは凄いと思いますし、「若手」芸人さん達が真剣になれるものがあるのはとてもいいことだと思っています。
しかし、M1はあくまで「若手」芸人の発掘という意味合いも強い大会なので、勢いがある芸人さんが有利な感も否めません。
言い換えると、あまり知名度が高くなくて、その時ちょうど旬である芸人さんが有利になりがちということです(この辺は、ナイツ塙さんの著書でも語られています)。
一方THE SECONDは、結成して最低15年経った経験をしてきた芸人さんなので、「酸いも甘いも噛み締め」ています。
実際大会を見ていると、出場した芸人さん達からすごく落ち着いた雰囲気を感じました。
優勝決定戦のマシンガンズさんがまさにその典型で、「ネタがない」をネタに変えてしまう落ち着きぶりは見事でした。
当たり前といえば当たり前かも知れませんが、THE SECONDの決勝戦に来るような芸人さんは、物凄い実力者です。
正直、経験から来る余裕であまり白熱しない大会になるのかなと懸念しておりましたが、各芸人さんがプライドをかけて真剣に戦う姿はM1を超えてしまうかも知れないと思うほどでした。
③ 「生涯現役」という社会のテーマとのリンク
M1を「卒業」した芸人さん達は、テレビや劇場など各方面で活躍をしていくと思いますが、このTHE SECONDが誕生したことで、芸人さん達は「生涯現役」であることが可能になりました。
もちろんこれまでも劇場で芸を磨いてきた芸人さん達も多くいたと思いますが、そういった人がもう一度脚光を浴びることができるチャンスをあたえてくれるのがこのTHE SECONDなのではないかと思います。
「生涯現役」というのは、「人生100年時代」とも言われる現代の課題ともリンクしていると思います。
芸人さんでなくても何かしら自分なりの「芸」を持って生きていかないといけないこの時代において、THE SECONDの存在は多くの人に勇気と希望を与えてくれるのではないでしょうか。
M1が若者(特に若手芸人)の夢であるならば、THE SECONDは大人の夢になるものだと思います。
自分はもう直ぐ30代に足を踏み入れようとしていますが、もし今40代だったりしたらTHE SECONDはさらに違った見え方がすると思うし、より大きな価値があるのではないかと思います。
一度夢を諦めた人、諦めかけているすべての人に刺さる大会になったと思います。大袈裟かもしれませんが、これぞTHE SECONDの社会的意義だと僕は思います。
おわりに
- それほど知名度の高くない芸人さんが知れ渡るきっかけになる
- 漫才の大会としてM1を超えるかも知れない存在感
- 「生涯現役」という社会のテーマとのリンク
以上の3つの意義から、THE SECONDはとても素晴らしい大会だったと思いました!いやあ、また凄い大会ができてしまいましたね!笑
年中お笑いが楽しめそうで僕は幸せです。これからもお笑いについて僕なりの視点で書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします!!!
コメント