前回の更新からまた時間が経ってしまいました。。。すみません。
頑張って週2更新(お笑い1回、バスケ1回)を目指していきたいのですが、まずは週1からですね。。。
お笑いのことを書こうかな、いやつい先日開幕したBリーグのことを書こうかなと考えていた矢先。
バスケに関する大きなニュースが飛び込んできました。
それは、男子バスケ(5人制)の日本代表の活動をいわば「義務化」するということです。
これは大きなニュースですよね!書かずにはいられません。笑
ということで早速、このことについて見ていきましょう!
バスケ日本代表は「義務」?
10月12日、日本バスケットボール協会男子代表強化検討委員会が都内で会見を開き、今後の強化方針について説明されたそうです。
その中で、日本代表については、召集されれば基本的に参加は「義務」であるといった話がありました。ポイントは以下の通りです。
- 男女の年齢制限のない代表チーム(俗にいう「A代表」)にのみ適用される
- 正当な理由なしで参加を辞退した選手は、3試合の出場停止処分がなされる
- 国外でプレーする選手には適用されず、国内でプレーする選手にのみ当てはまる
- 「代表引退」といった概念は基本的にない(そのように表明した選手も、召集されれば義務的に参加しなければならない)
- 男子日本代表がFIBA主催大会で飛行機移動する際、基本的にはビジネスクラスを利用する(「義務化」する代わりに環境面の整備を約束した形)
パッと読んだだけでも疑問点がいくつか出てくるかと思います笑
この件について、現役選手たちのリアクションはどうだったのでしょうか?
現役選手たちの反応
今回の件が、A代表にのみ当てはまるというのは良いとして。
まずは、辞退した場合の3試合出場停止が問題ですよね。
一応、FIBA(国際バスケットボール協会。サッカーでいうFIFA)では、代表を辞退した場合10日間の出場停止のルールがあるそうで、実際ドイツでは6カ月の出場停止を課したこともあるそうです。
とはいえ、このような「罰則」をいきなり持ち出したら、関係者からは反発が起こっても仕方ないですよね。
また、国内でプレーする選手にのみ当てはまるというのも、なんとも言えないところです。
日本代表エースでNBA選手の渡邊雄太選手は、X(旧Twitter)で以下のように述べています。
「だいきさん」というのは、2021年の東京オリンピックまで長らく日本代表を牽引してきた田中大貴選手のことで、東京オリンピックを最後に日本代表での活動を引退することを表明しました。
ですので、実力的にはまだまだ代表に入れる力があるものの、東京五輪後トム・ホーバス監督に変わってからは一度も代表でプレーしていませんでした。
そういった意味で、「代表引退」といった概念はないという意見は、この田中大貴選手を再招集するためだという見方もあるのですが、渡邊雄太選手はそうではなく自分に対してだろうと考えているようです。
先日のワールドカップでパリ五輪の出場権を手に入れられなかった場合には代表を引退する、と述べていた渡邊雄太選手ですから、確かにこのメッセージは彼に向けてともとれますね。
また、この投稿から、渡邊雄太選手のBリーガーへのリスペクトを感じます。
日本バスケ界を背負っている渡邊雄太選手は、メディアでもしっかりと意見することがありますが、今回もBリーガーの代表活動への貢献を軽視しないよう伝えてくれているのだと思います。
「海外組」として、自分や八村塁選手が優遇されるというのも気持ちが良くないのでしょう。日本代表の中心選手として、他の代表選手へのリスペクトを忘れない姿勢は感服ですね。
また、現日本代表キャプテンの富樫勇樹選手は、X(旧Twitter)で以下のようなリアクションを見せています。
富樫勇樹選手は「人それぞれ」という考え方を大切にしている方なので、尚更このように思うのでしょう。
「人それぞれ」なのだから、召集されて嫌いやプレーするべきではないし、そもそもそんな選手はいない。Bリーグ発足当初からずっと日本のバスケ界を牽引してきた選手がこういうのだから、間違いないと思います。
他方面では、女子の日本代表選手からも疑問の声が上がっています。
たとえば、東京オリンピックで銀メダルを取った時のキャプテンで今も代表で活躍する髙田真希選手は、以下のように述べています。
他にも馬瓜エブリン選手はエコノミークラスで移動した時の大変だったエピソードについて書いていたり、女子選手からも多くの声が上がっています。
男子代表はビジネスクラス、女子代表はエコノミークラスになるのだとしたら、文句が出るのも当然でしょう。
どう考えても不思議ですよね。これは早急に対応してもらいたいと思います。
日本代表の「義務化」について僕が思うこと
今回どのような経緯で日本バスケットボール協会男子代表強化検討委員会がこのような発表するに至ったのか、僕はよく知りませんが、選手たちの反応を見る限り、事前に知らされていない発表だったのかと思います。
そういった意味では、まずは内部の人間にはしっかりと説明をしておくべきだったのではないかと思います。
一番影響を受けるのは、選手たちなのですから。
「引退表明」をした田中大貴選手や、そうなりかけた渡邊雄太選手にも何か伝えておくべきだったと思いますし、今回数々の選手から指摘された問題点はもう少しつめておく(あるいは、どのような見通しがあるのかを説明しておく)必要があったでしょう。
ただ、僕は、日本バスケットボール協会男子代表強化検討委員会の決定を好意的に捉えることもできると思っています。
元日本代表シューターで公認会計士の試験にも合格した(しかもイケメン!)選手である岡田優介選手の投稿がとてもしっくりきたので紹介します。
富樫勇樹選手が述べていた、2026年から始まる「Bプレミア」では代表の試合がある時もリーグ戦が続くそうです。
だとすると、岡田選手が書いているように、代表の「義務化」は各クラブへの牽制だったのではないかと思います。
また、もう一点あるとすれば(これは完全に僕個人の考えですが)、海外組(特に八村塁選手)への牽制でもあったかなと思います。
「国内の選手がいわば「義務」として参加しているのに」と海外でプレーする選手に思わせることで、代表活動への参加拒否をしづらくしているのではないでしょうか。
もちろん国内組と同じように「義務化」したかったでしょうが、やはりそうもいかないので、とりあえず国内で義務化することで、心理面で参加を義務化したかったのではないかと推測しています。
おわりに
このように色々と考えると、大人の事情で決まったと思われる代表活動参加の「義務化」はあまり気持ちの良いものではないですが、結局あまり影響がないかなというのが正直なところです。
富樫勇樹選手もいっているように、選手たちの多くは代表活動に前向きなようですし、代表引退表明をしたような選手にわざわざ声をかけることもないでしょう。
また、岡田優介選手がいうように、代表活動参加へのメリットも多いようなので、選手たちの代表へのモチベーションも継続されると思われます。
なので今は、今回の件についてはあまり気にする必要がないことなように思いますが、これからはもう少し選手たちとコミュニケーションをとり、「選手ファースト」な日本バスケットボール協会男子代表強化検討委員会であってくれると良いなと思います。
コメント