男子バスケ日本代表今後の展望① 〜現代表メンバーへの期待〜

昨日の投稿では、残念ながら3連敗で終わってしまったパリ五輪の試合について振り返りました。

今回の投稿では、本当は昨日の投稿に入れようと思っていた今後の展望について書きたいと思います。

そうでもしていないと…男子代表の試合が恋しくて恋しくて…笑

早速書いていきたいと思います!

パリ五輪を終えて今後の展望

ホーバスは継続で

Xなどをみていると、戦術に詳しい方などはホーバスの欠点を指摘する声もあり、おそらく問題点もあるのだろうと思います。私自身も、選手起用についてはもう少し何とかならなかったかなと思わないこともないです(まあ、状況的に難しかったのだと思いますが…)。

ですが、僕はホーバスがこの3年間に残してくれたことを考えると、絶対にホーバス体制を継続して欲しいと思っています。

僕が思うホーバスの1番の功績は、日本代表を世界と対等に戦えるチームにしてくれたことだと思っています。

常々口にしているbelieveの信念のもと、普段日の目を見ない選手であってもホーバスバスケに合う選手をどんどん抜擢していき、成長させてくれました(吉井を代表に欠かせない選手に。河村を世界レベルの選手に。女子で言えば、本橋を発掘し、高田の3やキャプテンシーというポテンシャルを発揮させましたね)。

また、タレントに頼りすぎず、八村が離脱してもいけると思えるようなバスケを作ってくれました(選手層の薄さゆえに出場時間に偏りは出てしまいましたが)。去年のW杯では結果を出し、パリ五輪でも本当に世界の強豪に勝てるという戦いをしつづけてくれました。

前監督のラマスが2019年のW杯に連れて行ってくれなければ、そもそもパリ五輪にもつながっていなかったかと思いますが、ホーバスは「世界大会に出れる」から「世界大会で勝てる」というレベルに引き上げてくれたと思っています。

ならば、あと4年世代交代を含めて新しい才能を発揮しつつホーバスバスケに磨きをかけて、ロス五輪で必ず目標を達成してもらいたいと思います。

ちなみに、八村とホーバスの関係については、かなり心配なところがあると思っています。試合前の入場でハイタッチをしない、第3戦にはチームから離脱、ホーバスも1・2戦はベンチで大人しかったのに3戦ではいつも通りの熱血ぶり…健全な関係ではなかったのかもしれません(あくまで推測ですが)。

仮にそうだったとして、ホーバスが継続することで八村が今後代表に参加しないとしても、僕はホーバス体制の継続を望みます。新たな才能の発掘、それによるBリーグの日々の競争の激化、今やっていることの強化を考えると、八村一人の才能に頼るよりも大きな意義があると思うからです。

もちろん関係修復を望みますし、八村の力が必要なのは間違いありません(今となっては、ブラジル戦に八村がいてくれれば勝っていた可能性が高かったと思っています)。ですが、僕はまずは組織のレベルアップを望みたいと思います。

選手個人の成長

ホーバス体制が継続されれば、という前提での話になりますが、当然今回選ばれた選手個人のレベルアップを期待したいと思います。

河村…世界レベルの選手なのを証明しましたが、アメリカで揉まれて世界トップレベル(シュルーダー級)に進化してもらいたいと思います。やはりサイズで優位に立てない日本が世界の強豪に勝つには、PGでどのチームにも勝る必要があると思います。大変な期待ですが、彼のポテンシャルを考えると期待せずにはいられません。

富樫…代表引退も示唆していましたが、来る11月から始まる(広義の)「ロス五輪予選」においては冨樫の存在は欠かせません。もしかしたら、3年後・4年後にメンバーには不要になっているかもしれないですが(そうなっていたら、日本のバスケの成長はすごい!)、あと2年くらいは世代交代の引き継ぎのためにも残って欲しいと思います。富樫の功績は計り知れないので、特にいうことはありませんが、河村など海外組がいない時の代表では得点をとりに行ってくれると嬉しいなと思います。

テーブス…プレータイムが少ない中、ホーバスバスケに馴染むのは大変だったと思いますが、サイズのあるPGとして期待されたプレーはなかなかできなかったのかなと思います。ブラジル戦では特に、相手のPGのDF用に起用できていたら結果は違っていたのかもしれません。安定したボール運びと、河村にはできないDFを期待したいと思います。

富永…彼が一番悔しかったのではないでしょうか。3についてはスペシャルなのは間違いありませんが、セルビアのボグダノビッチくらい安定して決めて欲しいですね(ノーマークなら100%決めるくらい)。それがあれば、今大会でも弱点に目を瞑って試合に出られたと思います。もちろん、3以外にもう一つ武器が持てれば、間違いなく代表やアメリカでの活躍に繋がると思います。DFはもちろんもっとできるようになる必要がありますが、それよりもハンドラーとしての進化に期待したいと思います。「和製カリー」と呼ばれている富永ですが、まだハンドラーとしての実力は証明できていないのかなと思います。クイックネスがあるタイプではなさそうですが、ドンチッチやイングルスなどもそうであるようにフィジカルがあればシュート力を生かしてハンドラーが務まるでしょう。そういう意味では、フィジカルが重要なのかもしれません。アメリカでの活躍に期待します。

比江島…彼も代表引退を示唆していますが、富樫同様にまだまだ必要な選手です。長い「ロス五輪予選」の中で、必ずや比江島スイッチが入って日本が救われる瞬間があると思います。後釜を見つけつつ、まだまだ頑張ってもらいたいです。また、さすがに突飛な意見だと思いますが笑、ブラジルのウェルタスのように「老獪」なPGに進化する未来もちょっぴり期待しています。

馬場…ブラジル戦の活躍には痺れました。正直そこまでは力が発揮できておらずプレータイムがもらえない厳しい状況でしたが、あそこで活躍できる選手はなかなかいません。今後は安定した活躍だけを望みます。力は証明済なので。また、僕は以前からサイズのあるPGに馬場を推しています。正直、TOのリスクを考えると難しいとは思いますが、吉井が育ってきたのもあるので、そういう実験もしてみてもいいのではないかと思います。

渡邊雄太…大黒柱として本当にお疲れ様です。ロス五輪への意志も示してくれて、どれだけ多くのファンが安心したことか。。。八村がいたのでスタッツにでないところでの貢献が目立ちましたが、これからの「ロス五輪予選」では得点面での貢献も期待します。来シーズンから日本にいてくれるので、全試合に絡めるのも日本にとっては大きいです。とにかく怪我だけは気をつけて、できるだけ長くプレーして欲しいです。スペインのガソルやアルゼンチンのスコーラのように40歳くらいまで代表としてプレーして、引退するときには世界中から祝福されて欲しいと思います。それに値する選手です。

八村…2試合だけでしたが、あらゆる面での存在感を感じました。怪我が早く治ることを願います。また、もしメンタル面やホーバスとの関係に問題があるのなら、無理に代表でがんばらなくてもいいかなと思います。NBAで頑張ってくれているだけで、日本中に希望を与えてくれているのだから。そして、また準備が整った時に代表に絡んでくれれば最高です。プレーでいうと、試合巧者になれると文句なしだと思います。

吉井Bリーグでは控え選手でプレータイムも10分程度しかないのに、代表で世界トップレベルを相手に30分出場して活躍できる人なんて吉井以外のどこにいるのでしょうか。目に見えない活躍だけで無く、目に見える活躍もたくさんしてくれました。ホーバスの役割の中では、もう十分すぎる活躍ですが、この先の発展としてはさらなる役割を担うことでしょうか。2番として出るなら、ハンドラーもできるようになってくれると最高です。また、「ロス五輪予選」では得点面での活躍も欲しいです。八村級は無理だとしても、15点くらいコンスタントにとれる選手になって欲しいと思います。求められればなんでも器用にこなしてしまう気がするので、どんどん高いレベルを目指していって欲しいと思います。(吉井については、この記事も参考にしてください)

ジェイコブス…「将来期待枠」では無く戦力として代表入りしてくれました。今後の日本バスケの未来を担う選手だと思います。しばらくは渡邊雄太の控えでもいいですが、将来的には日本のエースになってくれると信じています。逸材なので本当に楽しみにしています。

鷹ちゃん…どれだけ貢献してくれるんですか!ってくらい、素晴らしい活躍でした。NBAにも行けるのでは?という意見もあるように、去年のW杯でもパリ五輪でも世界トップレベルと比較しても遜色ない活躍だったと思います。怪我には気をつけて、できるだけ長く日本代表にいてください。キャラクターも含めて、あなたの代わりはいません。

ヒュー…あのゴベアへのブロックと延長戦で見せたブロックは衝撃的以外の何者でもありません。Bリーグでプレータイムをもらって、実力に磨きをかけてもらいたいと思います。川真田と切磋琢磨して、日本のインサイドを強固にしてください。ロス五輪予選」は長いですから、代表でもどんどん経験を積んで欲しいと思います。そのためにも、とにかく怪我には気をつけて。

おわりに

偉そうに選手一人ひとりへのコメント(期待)を書いてしまいました。

気分を害された方がいたら申し訳ありませんが、僕も20年以上バスケファンとして日本のバスケの発展を祈っている人間の一人です。今大会が悪かったとかでは無く、とにかく進化し続けて欲しいと思うのです

ところでこの投稿では、メンバーに選ばれなかった選手で今後絡んでくるであろう(絡んで欲しい!)選手についても書く予定でしたが、またまた長くなってしまったので次回に回したいと思います。

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