男子バスケ日本代表今後の展望② 〜現代表メンバー以外の選手への期待〜

パリ五輪が閉幕し、何か寂しさを感じる今日この頃です。

でもこの夏は、バスケの試合をた〜くさん見ることができて幸せでした(男子バスケの準決勝・決勝は激アツでしたね。まさか日本代表が勝ちかけたフランスが決勝まで勝ち上がるとは…)!

さて、前々回の投稿では、男子バスケ日本代表メンバーへの期待を書きました。

今回の投稿では、現メンバー以外で期待している選手について書いていきたいと思います!

この投稿は、ホーバス体制が継続されることを前提としており、またポジション的に枠がありそうなところの選手だけをまとめています。

また、海外組や学生、Bリーグ強化指定選手は詳しく知らない&書き出すとキリがないのでここでは書きませんが、ロス五輪のメンバー争いには十分関わってくる可能性があると思います(4年前、河村がここまで担っていると思った人はそういないでしょう。それと同じですね)。

では早速みていきましょう!

パリ五輪代表以外の期待選手

PG

富樫にはまだまだ代表でプレーしてもらいたいが、彼自身もいっていたように、世代交代も徐々に考えていく必要がある。河村がアメリカに行ったので、予選〜W杯くらいまでは富樫に代表に関わってもらいつつ、ロス五輪では若手が彼のを奪うくらいまで成長するというのが理想的な流れか。

テーブス海は今回の代表メンバーなのでここでは書かないが、彼も含めたメンバーで ①(引継ぎ役の)富樫・②(河村の枠)・③(サイズのあるPG枠)の中の2枠を争う構図になるだろう

佐々木 隆成パリ五輪の代表候補として、最後の最後までテーブス海とポジション争いをしていた佐々木は、現時点では最も代表入りが近いPGといえる。ホーバスも彼の攻撃的な姿勢を評価していたと思われる。パリ五輪の代表選考も兼ねた強化試合ではプレータイムが短く、彼の本当の実力を見せるには至らなかった印象。ぜひ11月からの予選でプレータイムを得て、素晴らしいパフォーマンスを発揮して欲しい。ただ、180cmしかないため、サイズのあるPG枠は取ることができないだろう。そうなると、以下に記してある齋藤拓実やその他の優秀な選手に勝たないといけないため、ライバルはものすごく多い。

齋藤 拓実昨シーズン名古屋Dを西地区優勝に導いたPGであり、実力的に言えばもう代表クラスと言っても過言ではない(富樫、河村のいない時代なら確実に代表入りしていただろう)。名古屋Dのバスケも速い展開であり、彼のプレースタイルはホーバスバスケにも確実に合う。ただネックなのは、年齢が29歳であること。ロス五輪の時には33歳になっているので、若返りを図るなら選考対象外になってしまうかもしれない。また、ホーバスはもともと小さいGを2人いれたくて入れているわけではない(富樫、河村が2人ともあまりにも素晴らしくて削れなかった)ので、パリ五輪の結果を見て、小さいのは河村だけで十分となっているかもしれない。さらに、ホーバス体制で代表入りしたこともあったが、定着しなかったことを踏まえると、彼のクールさはホーバスにはハマっていないのかもしれない(アツい選手が好きだからね)。でも実力的には間違いないし、現時点では富樫と変えても一番遜色ない選手だと思うので、せめて予選では彼を代表入りさせて欲しい。


中村 拓人…昨シーズン広島をCS優勝に導いた選手で、僕はこのパリ五輪のメンバーにも入れるべきだ!と太鼓判を押していた。184cmということで、身長は高いわけではないが、フィジカルがとても強く堅実なプレーをするので、ヨーロッパのPGの風格を感じる。DFが素晴らしく、正直パリ五輪でも彼がいれば!と思う場面があった(ブラジル戦で、ウェルタスにマッチアップさせたりね)。ただ、ここまで代表に絡んでいなかったのでまあ仕方ない。11月から始まる予選からどんどん試合に出して、経験を積ませてあげて欲しい。23歳と若いので、まだまだこれから伸びる楽しみな選手

寺嶋 良…広島のPGで、中村が台頭するまでは広島のエースPGという存在だった(怪我による離脱で、中村が急成長したという流れ)。とにかくスピードがあり、攻撃的な選手。ホーバス体制でも早くに抜擢されていたので、怪我から成長して帰ってこれたら代表に戻れる可能性もある。ただ、身長175cmということで、やはりライバルはものすごく多い。

SG

比江島にはまだまだプレーしてもらいたいが、富樫と同様に世代交代も考えていかないといけないため、予選では力を貸してもらいつつ、徐々にバトンを渡していくのが理想的だろう馬場吉井の成長により、安泰というわけではなくなった。彼のポジションを奪う選手が出てきたら面白い。また、富永もNBA挑戦のために代表活動は制限されるだろう。だからシューターの枠も一つあくことになる。

さらにいえば、比江島・馬場のポジションを上げたり下げたりしても面白いし、その可能性はあると考えられるので、このポジションは厚みが必要になるかもしれない。

西田 優大個人的に一番押しているのが彼であり、ホーバス体制でもこのパリ五輪以外ではほとんどずっとメンバー入りしていた選手。身長190cmでフィジカルもあり、DFも堅実。ハンドラーとしての才能もあるしシューターとしても期待できる。比江島の後任は彼しかいない!ただ、あの比江島でさえパリ五輪では抑えられたわけだから、世界のDFに太刀打ちするにはもっともっと実力をつける必要があるだろう。とにかく彼には期待したい!

今村 佳太…パリ五輪のメンダー選考にも絡んでおり、攻撃力が魅力の選手。ハンドラーとしての能力も良い。ただ、上にも書いたように比江島でも世界相手にはある程度抑えられてしまったから、今村のハンドラーとしての力がどこまで通用するかは不明。好不調の波があるのもネック。年齢も28歳なので、ロス五輪を考えると抜擢が難しいかもしれない。

岡田 侑大…ハンドラーとしての実力、得点能力が魅力の選手。ホーバス体制で代表入りした経験あり。世界相手にはフィジカルが心配なのと、ホーバス好みのアツい選手には見えないのでそこもどう評価されるか。彼がまた代表に絡んできてくれたら面白い!

細川 一輝次世代のピュアシューターといったら彼かなと。身長は187cmと上背はないが、体重は92kgとフィジカルなDFも期待できるはずです。彼が代表に定着して、富永の枠を脅かすくらいになってくれると選手層が厚くなるだろう。不動の3&Dに成長してもらいたい!

小酒部 泰暉…高校までは無名で、大学から頭角を現した選手東京アルバルクで鍛えられ、外国籍選手にも河村にもマッチアップできるDF力が魅力。187cmながら軽々とダンクできる身体能力もあり、元々はスコアラーだったためシュートも上手。ただ、経験のなさからかバスケIQの部分が気になるところ。安定した3&Dになれるのであれば代表定着も十分ある!

金近廉昨年のW杯も今年のパリ五輪も代表入り目前で落選をしている21歳の逸材。代表デビュー戦で3を決めまくって才能をアピールし、大学を中退してプロの道を選んだが、まだバスケIQを高める必要があったのかもしれない(僕がみていても明らかなミスが目立つ)。今の能力で言えばSFでだして3&Dが妥当だが、将来性を考えるとSGでプレーしてできればハンドラーを担えるようになってほしい。そうなれば吉井との差が出て選考される可能性が上がるだろう。

SF・PF

八村渡邉馬場吉井ジェイコブスのいずれかが務めることができるポジションなので、八村がいる時は特に必要のないポジションになるが、彼らがいつでも代表入りできるわけではないし、八村が今後どの程度代表に関わるか不明なので、手厚くしておくに越したことはないだろう。

A代表経験者でアメリカの大学への進学が決まった川島悠翔(身長200cm)や、福大大濠高校の渡邉伶音(身長206cm)も十分代表入りが期待できる。

赤穂 雷太…ホーバスが監督をしている時には代表入りしていないが、A代表には近い位置にいる。双子?の赤穂ひまわりは女子バスケ界で期待の若手であり、ホーバスのお気に入りの選手だったため、同じような役割を期待されることになるだろう。

佐藤 卓磨…ホーバス体制でも代表入りした経験があり、試合後のホーバスのコメントにも名前が上がったことがあるくらいなので代表入りの可能性もまだあるだろう。年齢が29歳なので、ロス五輪はメンバー入りが難しいかもしれないが、予選ではぜひ代表に絡んで支えてもらいたい。

井上 宗一郎…昨年のW杯の代表メンバーで、今年のパリ五輪も最終選考まで残っていたが、強化試合最終戦を前にローテから外れた。今大会については妥当な選考だったと思うが、ブラジル戦で八村が離脱した時に、僕は井上の需要を感じた。身長201cmで武器は3ポイント、フィジカル面でジェイコブスに勝るためブラジル戦にいたらどうだったのだろうと思った。ただ武器が少ないので、フィジカルと3で他のライバルと圧倒的な差をつけないと、今後の選考は厳しいだろう。ただ、長い予選の中では彼の力もきっと必要になるはず。

C

鷹ちゃんという圧倒的な存在がおり、ヒューがパリ五輪で才能を見せつけた今、もう残された枠はないかもしれないが、長い予選の中で召集されたり怪我人が出た時には必ず必要になるため、候補選手の成長を期待したい。

パリ五輪代表メンバーに惜しくも落選した山ノ内勇登も必ずや選考に絡んでくるだろう。

川真田 紘也…皆さんご存知の川真田は、やはり日本代表に必要な選手だろう。パリ五輪でも3番手PG枠を奪って彼を入れたらいいとさえ思ったくらい力をつけてきているので、今後は代表に定着できるように期待したい。ヒューよりも地上戦に強いイメージで、スクリーンなどで貢献できる強みがある。DFで本当に計算できる選手になれれば、ヒューと一緒に代表入りできるかもしれない。キャラクターも含めて絶対に日本代表に必要な選手なので、実力を高め続けてもらいたい!

まとめ

ぱっと思いつく限りで書いたので、間違いなく忘れている選手がいると思います(思い出したら書き足します…)。また、海外組や学生、Bリーグの若手や特別指定選手も網羅できているわけではないですし、河村のように4年間で急成長する選手が出て来ないとも限らないです(そうなってくれるとどれだけ助かることか)ので、まだまだ候補選手は増えていくことでしょう。

最後に、11月から始まる予選のメンバーを予想して終わりにしたいと思います。

PG: 富樫中村拓人テーブス斎藤拓実佐々木隆成

SG: 比江島、馬場西田金近

SF・PF: 渡邊雄太、吉井井上赤穂

C: 鷹ちゃん、ヒュー川真田

PGは、個人的には学生時代に対戦経験もあるので齋藤拓実を推したいですが笑、おそらくパリ五輪の結果を見て富樫級の選手じゃなければ河村の控えは大きめなガードにしていくのかなと。だとすると、今回もいたテーブスにはもう一度チャンスがあるでしょうし、中村拓人は早めに代表に入れて成長を促してほしいです!

SGは、西田に比江島のポジションを引き継いでもらいましょう。それができるまでは、比江島さんにはまだまだ代表にいてもらいます。また、今後富永や他の海外組や若手が入ってきた時には、比江島か馬場がPGを担うことを僕は結構推しています(実現可能性は低そうですが)。

SF・PFは、現時点では井上が1歩リードかなと。ただ、赤穂にチャンスを積ませてもいいですし、可能なら渡邉伶音にもチャンスを与えてほしいです(川島はアメリカの大学に行くので厳しいですかね)。

Cには川真田をいれて、ヒューと川真田を徹底的に鍛えましょう。鷹ちゃんが休めるようになれば、日本はもっと強くなる!

スタメンは世界の強豪とも渡り合えることをパリ五輪で証明したので、あとは控えがどれだけスタメンと遜色なくプレーできるかです。

今まで日本代表は予選を勝ち抜くことに必死だったと思いますが、ロス五輪に向けてはひとつステージを上げて、予選でいい選手を発掘・育成を進められるようになってほしいと思います!

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