2/25 男子バスケ 日本代表戦 vs. 中国

数日前にグアムとの代表戦もありましたが、実力的に今日の中国戦をとても楽しみにしていました!

メディアもいい感じに煽ってくれて笑、アジア杯以上の「公式戦」で、なんと88年もの間日本は中国に勝てていなかったことが報じられました。

昨年のW杯も経て、確実に進化している日本代表ですので、今回はやってくれるだろう!

とても高い期待感を持って楽しみにしていた試合でした!

それでは早速、簡単な講評を書いてみようと思います。

日本 vs. 中国

結果から言えば、88年ぶりに勝利を収めることができました!!!

76-73 (Q1:19-20 / Q2: 19-18 / Q3: 17-13 / Q4: 21-22) と接戦をものにしました!(スタッツはこちら

前半(特に出だし)はリードを奪われる展開で、雲行きがかなり怪しかったのですが、徐々にペースを掴んでいき、後半は日本ペースで進みました(なので、むしろ少し点差を詰められてしまった感もあります)。

中国は昨年のW杯の大敗を受けて(もっというと、自国開催の2019年でも思った結果が出せなかったことも受けて)、若返りを図っている最中ということで、平均年齢は24歳とのことでした。

それでもメンバーの半数以上が2m以上あるというサイズ感、そして選手層の厚い中国の中で将来を嘱望される若手のチームですので、強敵であることは間違いありません。

日本も海外組(渡邊雄太、富永、八村など)を欠いている状態ですので、ベストメンバーではない中で、しっかりと中国に勝てるようになったことは評価に値すると考えています。

以下に、本日の試合を見て感じたことを箇条書きで書いてきたいと思います。

  • 今日の試合のMVPは馬場雄大。24得点をあげただけでなく、確率の高い3ポイント(4/6)でチームを救った。DFはいつも通り計算できる選手。
  • 鷹ちゃん(ジョシュ・ホーキンソン選手)は今日も神がかっていた。試合中肩の怪我もあったようだが、34分出場して得点とリバウンドのダブルダブルの活躍。ブロックやリバウンドのスキルの高さを改めて感じた。
  • 富樫河村のガードの安定感は最強。
  • 特に富樫は短い時間 (13分程度)でしっかりとゲームをコントロールしつつ、8得点をあげる活躍。
  • 河村はスタメンでメインガードに置かれているが、及第点の活躍。大爆発を期待してしまうだけに物足りなさを感じるが、4Qで見せたステップバックスリーなど圧倒的な技術を見せる場面もあった。
  • 比江島は今日は当たりの日ではなかった様子。3ポイントは0/2で、5点のみ。一度見せた「比江島ステップ」には会場がどよめいた。比江島は切り札なので、本番でやってくれればよし。
  • 吉井はトムホーバスHCの信頼が厚いのがよくわかる試合だった。目立った活躍はなく、ファールアウトもしてしまったが、チームに不可欠な存在であると感じさせた。
  • 井上は前半の救世主。重たい時間帯に決めた2本の3ポイントはチームを救った。ただ試合終盤の3ポイントのフリースロー3本を全て落としたのは痛い。バンクシュート(バックボードに当てて決めようとすること)をフリースローでやるのはやめた方が良いと思った。
  • 川真田は完全に鷹ちゃんを休ませる要員で、6分程度プレー。目立った活躍はなかったが、中国のビッグマン相手にゴールしたで体を張れるのは魅力。もっとプレータイムがあってもいいと思う試合展開だった。
  • チームとしては、リバウンドの数で10個という少なくない差をつけられたが、印象としてはそれほどぼろ負けしているわけではないと思った。女子の代表も先日オリンピック最終予選で強豪を倒したが、リバウンド数では負けていた。もはや数よりも質が大事なのかもしれない。
  • 3ポイントはチーム全体で34.4%。ホーバスHCが目標とする「綺麗なバスケ」には足りないパーセンテージ。40%近くを常に保てるようになると、本当に強い日本代表になるだろう。

パリ五輪のメンバー選考

次に、パリ五輪に向けて選手選考に関して少し書いてみたいと思います。

本人の希望、状況を抜いて現時点で確定メンバーは以下の9名と考えています。

ガード:河村富樫

ウィング:富永比江島馬場

ビッグ:鷹ちゃん八村渡邊雄太ヒュウ

残り3枠の争いだと仮定して、グアム戦・中国戦を踏まえて僕なりの意見を書いてみます。

  • 須田今村は2試合続けてチャンスをもらったが、インパクトを残せず。残念ながら、ウィング争いから脱落か。ただ、富永がNBAチャレンジを優先しパリ五輪を不参加になった場合、まだチャンスあり。もちろんここにまたが食い込んでくることもありうる。
  • 若手枠として期待の金近だったが、グアム戦はスタメン起用されるも中国戦はメンバー外。ホーバスHCの怒りに触れてしまったか。今回で枠を押さえられず。
  • 代わりに若手枠で台頭したのが、海外のNBA養成所で研鑽を積む川島。グアム戦で爪痕を残し評価をあげ、中国戦にもメンバー入りしたが出番はなかった。個人的には、才能はあるもののパリ五輪には間に合わないと予想。
  • もう一人若手枠を挙げるなら、ハワイ大学に在学中のジェイコブス晶か。彼も才能的には申し分ないが、パリ五輪にはまだ間に合わないと思われる。
  • 吉井は確定組に入れていい存在だが、W杯メンバーに加えて八村が入った場合、3•4番両方できる吉井の価値は低くなる。そうなったとき、3ポイントの爆発力や若手枠にポジションを明け渡す可能性もある。
  • 井上は中国戦の前半時点では大いなるチャンスを感じたが、最後の3本のフリースローミスで大きく評価を下げた印象。安心してコートに出せない選手に再度1枠を与える余裕はないだろう。
  • 3人目のガード争いは、今回の2試合は欠場したがホーバス秘蔵っ子の西田が有力か。と、思っていたが、2ガード起用ならテーブスもありだと思わせるグアム戦・中国戦だった。よって、残り3枠のうち1つは彼らのどちらかが埋めることになるだろう。
  • 川真田はヒュウが怪我で入れない場合に入るイメージだが、実力でこのポジションを奪えるようになると面白い。今日の中国戦のような試合で使ってあげて、経験値を積ませてほしかった。

これらを踏まえて、現時点で残り3枠を決めるなら、①テーブス、②吉井、③川島となると予想します。

まとめ

すごく長々と書いてしまいました笑

中国に88年ぶりに勝ったことはすごいことですが、パリ五輪でベスト8(決勝トーナメント進出)を目指す日本にとっては通過点です。

メンバー選考も兼ねた試合だったので、そういった意味でも見応えがありましたが、またニュースターが現れて選考争いを激化させてくれることを楽しみにしています!!!

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