M1のルール改定に関して

どーもー!ねこさん先生です!(漫才師風 笑)

2023年のM1のルール改定が改訂されるといった発表がありましたね。

主な改訂は3つ!

  1. シード権
  2. 1回戦のネタの時間
  3. 特別賞の追加

1「シード権」は、今までは昨年の「準決勝進出者」だったところが「準々決勝進出者」に変わるとのことです。より多くの人が1回戦を回避できる(ネタを一つ温存できる)ようになったということですね!

2「1回戦のネタの時間」は短縮の方向に変更です。

今までは「2分15秒で警告音、2分30秒で強制退場」だったところ、今大会は「2分5秒で警告音、2分15秒で強制退場」になるそうです。大会参加者が増えている中では、この15秒も大きいんでしょうね。芸人さん側からすると、どうなんだろう?より短くなることで、「一発芸」的な技を持つ人が有利になるのかな?

3「特別賞の追加」は、アマチュア向けの賞(ナイスアマチュア賞、ベストアマチュア賞)や、キッズ漫才師や地方漫才師を賛える賞を作る予定とのことです。

やはり問題となっているのは、3「特別賞」のなかの「地方漫才師賞」です。

オズワルド伊藤さんは「地方漫才師の侮辱」と称し、ウエストランド井口さんは「どこからどこまでが地方?大阪は違う?」と混乱を示していました(ウエストランドの凄さについては、前の投稿も見てみてください!)

僕もこの地方漫才師賞については疑問です。意図があまりわかりませんよね。。。

大阪の一極集中(もしくは東京を入れた二極集中)ではなく、他の地域も活性化させていきたいということなのかと推察しますが、これはむしろ分断を生むのではないかという気がしています。

吉村 (2017) は、「ことばの中央集権化」を強く問題視しており、そのなかでお笑い芸人の話し言葉の「強さ」に問題解決の糸口を見出しています。

そういった意味では「地方」に光を当てるという狙いも理解できますが、M1はお笑いの大会なのだから、その時点で「都市部も地方もない」はずですよね。

お笑いというフェアな戦いをしているのだから、わざわざ地方漫才師を賛える必要はないのかなと思います。

そのような特別扱いは、むしろ「差別」的だったりしますよね。

話はそれますが、私の仕事である学校教育では「インクルーシブ教育」といって、障害のある生徒も特別扱いせずに多様性の中で子どもたちを育てていく動きになっています(もちろんこれには賛否両論ありますが)。

世の流れを考えても、多様性の名の下あらゆる「壁」を取っ払っているところなので、お笑い界にわざわざ地方と都市部をわける「壁」を作る必要はないと思います!

少し話が長く(そして大きく)なりましたが、今年もM1が楽しみであるのは間違いありません!!今年はブログを書いているということもあり、できる限り予選から目を通していければなと思います:)

M1自体にも賛否両論があるわけですが、僕個人としてはスポーツの大会のようにみんなが夢や目標に向かって同じルールのもとで戦う大会はワクワクします!今年もみんなで盛り上げていけるといいですね^ ^

参考文献

吉村誠 (2017). 『お笑い芸人の言語学: テレビから読み解く「ことば」の空間』ナカニシヤ出版.

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