前回の投稿(随分前ですが、、、)では、IPPONグランプリ2023のAグループについて書きました。今回の投稿ではBグループについて書いていきます。
こちらも激戦でしたので、とても見応えがありました^ ^
Bグループ 第1問
「でんがな」や「まんがな」を使って相手のテンションをあげてください。
「相手のテンションをあげる」というのが重要な点だったと思います。面白いからといってテンションが上がるわけではないですからね。
まず印象的だったのは、麒麟川島さんの笑顔ですね笑
月並みですが、楽しそうな雰囲気はみている人にもしっかり伝わるものだと改めて思いました。
秀逸だったのは、マジラヴの野田さんの「大きくなったらパパのお嫁さんになりまんがな」の回答ですかね。言い方も少し緩めにしていて工夫が感じられました!
また、ホリケンさんの「こっちや〜 ちょうど今カンガルーがボクシング始めたまんがな」もすごい面白かったです笑
松本さんさんが指摘していたように、「まんがな」の使い方を間違えている不慣れな感じも面白さを増大させていたと思います。
「不調和」はユーモアにとって大切な要素(シルバータウン/水谷, 2021)ですからね!
Bグループ 第3問
「続いては、カルガモ親子の大冒険です」よりもほっこりするニュースを教えてください。
「ほっこり」の捉え方がポイントだったかと思います。やはり動物や小さい子などは「ほっこり」から連想しやすいですよね。
まず面白かったのは、やはり麒麟川島さん。
「間違えてラーメン二郎の行列に並ぶペンギンです」との回答。いやないだろ!と思いつつも、なんか想像したらほっこりしてしまいますよね笑
それに川島さんの声の良さもこのお題にはぴったりだったように思います。
IPPONにならなかったけど秀逸だと思った回答は、マジラヴ野田さんの「チンアナゴのごあいさつです」でしょうか。
「チンアナゴ」の響きがまず可愛らしいですし、「ごあいさつ」と「ご」がついているのもほっこりします(チンアナゴの「ご」とも韻を踏んでいますしね)。映像も浮かびやすいしすごくいい回答だったと思いました。
そして何より面白かったのは、ホリケンさんの「小田原の子供みこしが原因で透明30kmの渋滞です」ですね笑
いや、なんかありそう!と思ってしまうし、「東名〇〇kmの渋滞」というよく聞くちょっと嫌なニュースをそう感じさせないほっこりがあります。会場も爆笑なようでした笑
そしてそして、これに匹敵するおもしろ回答をしたのは笑い飯西田さんでした。「ほんとうのコアラのマーチ」
いやあ、これはやばいですね笑 どうやったらこれが浮かぶのか、本人に聞いてみたいくらいです。
「コアラのマーチ」というほっこりフレーズに「ほんとうの」をつけることで、リアリティが増して脳内で映像が再生されてしまいます。そしてなにより、見てみたいと思ってしまいますね笑
かもめんたるう大さんも、着眼点が秀逸!と思う回答がたくさんありました。
もっと世界観満載の回答が多いかと思っていましたが、正統派のおもしろ回答を連発していました。もっと得点が伸びていても良かったと思います。
Bグループ 第5問
あなたが砂かけババアと不倫に落ちた理由を教えてください。
これは難しいお題ですね。砂かけババアに引っ張られすぎると普遍性がなくなるし、かといって離れすぎるとお題の面白さが活かせません。
個人的に好きだった回答は、う大さんの「スーパーで買い物している姿にグッときた」です。
砂かけババアにも人生があるんだ、と想像力を掻き立ててくれます。なんかエモいなあと思える不思議な回答でした。
ホリケンさんのIPPONだった回答の「おまつりで会ったときの私服が可愛かった」も面白かったです笑
これも砂かけババアの意外な一面を想像させる回答でした。まずお祭りに来るのかよ、私服着るのかよ、しかも可愛いのかよ!と突っ込みどころ満載です笑
野田さんの回答の「甲子園の砂かけババアだった」もおもしろかったですね。
IPPONにならなかったですが、いい(幸運の)砂かけババアもいるのかもしれない!と思わせてくれますよね。
う大さんの「(最初)砂かけババアじゃないよって言われた」は爆笑のIPPONでした笑
このシンプルでストレートなのがいいですよね。また、わざわざいわないだろ!って思いますし、「彼女いないよ」といって女をたぶらかす悪い男のやり口とも似ています笑
野田さんの①「ババアなら誰でも良かった」、ホリケンさんの②「自分といるときは砂かけられババアになってくれる」は、身近な例の言い換えに思えました。
①は「熟女好き」、②は「立場や嗜好(SMなど)の変化」を表していると思います。砂かけババアからよくもまあここまで発想できるなと、素人の僕は思ってしまいますね。
ちなみに野田さん「砂以上にやさしい言葉もかけてくれる」も身近な例として最高でした!
おわりに
西田さんと川島さんが同点になり、サドンデスで西田さんが勝ち上がったBグループ。非常に見応えがありましたね!
BグループはAグループほど「言語ゲーム」感がなく、各々が自分のタイミングで強い回答をぶつけ合っていたように思います(お題があまりそういった感じじゃなかったのかもしれませんね)。発想力の勝負だったともいえるかもしれませんね!
次回はバカリズムさんと西田さんの決勝戦について書いていきます!お楽しみに:)
参考文献
ジョナサン シルバータウン/水谷 淳 (2021).『なぜあの人のジョークは面白いのか?: 進化論で読み解くユーモアの科学』東洋経済.
コメント