先週はTHE W 2023があり、THE MANZAIがあり、「最高のお笑いウィークエンドだ!」と思っていたのですが。
なんと、あの和牛が電撃解散ということで。一気に悲しい気持ちになりました。。。
今までブログでもちょこちょこ書いてきたかと思いますが、和牛はM-1王者にふさわしい存在だと思います。
優勝できなかった芸人さんのなかでダントツじゃないでしょうか(2位はミルクボーイに負けた時のかまいたちかな)。
それくらい、誰もが認める実力者だったので、本当に残念でなりません。。。
ですが、川西さんが誰か他の人とコンビを組んでM-1に再挑戦するといった世界線があるのなら、それもまた観ていきたいと思います。
ほんっっっとうに悲しいのですが、悲しんでばかりもいられないので、彼らの今後のさらなる活躍に期待したいと思います!!!
さて、今回の投稿では、THE MANZAI 2023 について書いていきたいと思います!
THE MANZAI 2023
毎年思ってはいるのですが、今年は特に「レベルが高い」と感じました。
もしかしたら、「M-1の審査をしてみた」の投稿(これとこれ)でM-1の若手を多数見たので、THE MANZAIにでてくる「重鎮」たちのネタがよりハイレベルに見えたのかもしれません。
ただ本当に面白いネタばかりだったので、ネタを見ながらメモしたことをまとめてみます!!
アンタッチャブル
- 「娘さんをください」の定番ネタでも、2人のキャラにより面白い
- テンポ・間がいい
- 柴田さんがザキヤマさんに負けないほど面白い
サンドウィッチマン
- 飛行機内という定番ネタ
- 小ボケの連続で常に面白い
- テンポがいい
タカアンドトシ
- 話芸でここまで面白いかと思うくらい
- トシさんの表情がうまい、普通に話しているよう
- ずっと8-9割の笑いが起きている
- ボケた後のリセットがスムーズ
- コントのシーンに入るのもスムーズ
- あるあるのボケも満載 (安心してみてられる)
NON STYLE
- 定番の繰り返しネタ
- 井上さんも存在感ある、面白い
銀シャリ・千鳥・フットボールアワー・パンクブーブー・テンダラー・中川家・笑い飯・博多華丸・大吉
- ものすごく自然に話すようにやれている
- どのネタをやっても面白いと思われる
錦鯉・マヂカルラブリー
- M1の頃と変わらず、独自のスタイル
- キャラが2人とも活きている
ウエストランド
- M1の頃と変わらず、ウエストランドのスタイル
- 根本的にはハライチと同じスタイル (河本さんがネタ提供して、それに井口さんがキレる)
- みんなもちょっと思っていることにガツガツ触れるからスカッとして面白い
ギャロップ
- 歌手をいじったネタ (芸人との比較)
- 確かに!と頷いてしまう(共感性)
- 自然に話しているかのよう
- テンポがとにかく良い
かまいたち
- 山内さんが使ったものは価値が下がるというネタ
- 話しているようにネタが展開
- 濱家さんが普通に笑っていたりする
- アンタッチャブルと近いスタイル (ボケがぶっ飛んでいて、ツッコミがそれに笑っている。話芸版アンタッチャブル)
- 最後のたたみかけが最高 (お前為替か!のツッコミのところ)
ナイツ・爆笑問題
- 時事ネタを盛り込んだ、1年間を総ざらいできるネタ
- (ナイツ)お前じゃないという独自のスタイルに乗せて時事ネタを連発
- (爆笑問題) 時事ネタの連発というより、一つ一つの時事ネタを広げていく
霜降り明星
- 相手のスキャンダルを思い出させるという「コンビ自虐」ネタ
- あれだけのテンポで話していて明瞭に聞こえる声・間
- 垣間見えるワードセンス
- 悪いことを言っているのに愛を感じるコンビ仲
- 令和のお笑いのカリスマ!
まとめ方が雑で申し訳ないのですが(メモなのでお許しください)、ここに書かれていない人たちも含めてどの組も面白かったです!
また、THE MANZAI 2023 を見ていて面白い芸人さんの特徴となる3つの要素を発見したので、以下にそれをまとめてみたいと思います。
THE MANZAI 2023 に出場した人たちの面白さ
- シームレス
- 自然体
- キャラが活きている
この3つがとても大事な要素なのだと思いました!
1. シームレス
ネタの間で途切れることなくスムーズに流れていくことを指しています。
たとえばコントに入る場面や一つのボケが終わって次の話題に移る時、いちいち変な間が空かずにスルッと入っていけると、視聴者は違和感を感じず話が入ってくるのだと思いました。
2. 自然体
M-1に出る若手芸人さんと違って、THE MANZAIに出ている芸人さんは余裕があるのだとは思いますが、ネタをしている時にとても自然体に見えました。
言い換えると、ただ二人で会話をしているのをみて視聴者が笑っている、そんな状況であるということです。
これはナイツ塙さんも著書の中で面白い漫才の特徴として挙げておりました。
THE MANZAI 2023 に出ていた芸人さんたちは、ものすごく自然に会話をするようにネタを披露されていて、もはやネタを見ているということを忘れてしまうほどでした。
3. キャラが活きている
これも当然と言えば当然なのかもしれませんが、どのコンビもどちらの人もキャラが活きている(活かしあっている)と感じました。
M-1だと片方の圧倒的なキャラクターで決勝まで来ているようなケースも散見するのですが、やはりTHE MANZAIレベルだとどちらの芸人さんもキャラが確立されていました。
上に書いた「自然体」にも通じるところがあるのかもしれませんが、肩肘張らず「個性」を発揮しているので、視聴者もリラックスしてその芸人さんたちの世界観に入り込めるのかもしれません。
まとめ
THE MANZAI 2023 は本当にレベルが高く、楽しい時間を過ごせました!
そして今回のTHE MANZAI 2023 から発見した面白さの3要素を、私が開発した「M-1グランプリの審査基準」に追加しておきたいと思います。
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【M-1の審査基準】
<うねり>
- 爆発的な笑いが起きた
- 7〜8割の笑いをベースに、最後にかけてピークを持って来れた
- 「瞬間最大爆笑」が起きた(→ 一番大きな爆笑には加点する形)
<強さ>
- うまさだけでは語れないものがある(「怒り」など)(→ 芸を見させられているというより、何か胸に迫るものがある感じ)
- 次の芸人が出てきても残るインパクトがあった(→ 順番に左右されない、文脈に左右されないインパクト)
- 程よい「毒」(下ネタ含む)があった
<ネタ・うまさ>
- 4分間というルールに合うネタ
- ネタを究め、その熱意が伝わる(決勝:究めたネタを2本揃えたか)
- M1にふさわしいネタ(キャラやギャグに依存しない、「毒」が適量、中途半端な自虐がない、余計な笑いを誘わない、オリジナリティがある)
- うまさが際立っていた(緩急がある、つかみがスムーズで秀逸、説明的でない、コンビと客の三角形ができる、ボケへの愛情、シームレス)
- 4分間走り切れた
<存在の面白さ>
- ボケずともボケられる
- 機械っぽくなく、人間味がある(自然体)
- そのコンビでないとできないパフォーマンス
- キャラを活かし合っている
<タイミング>(運の要素含む)
- 鮮度が高い時期(まだ知名度が高くない、「新しさ」を感じてもらえる)
- 当日の順番(前後が誰になるか、先頭ではない など)
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THE W・THE MANZAIのおかげで、来週のM-1グランプリがますます楽しみになりました:)
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