Wリーグファイナル

昨日Wリーグ(女子バスケットボールリーグ)のファイナル第3戦が行われ、富士通レッドウェーブデンソーアイリスに勝利し、見事16年ぶり2度目の優勝を果たしました!

3試合とも本当に白熱した試合で、見ていてとっても楽しかったです(3試合目はハイライトしか見れていませんが。。。)!

今日の投稿では、今年のファイナルを見ていて感じたことをざっくりと書いていきたいと思います!

両チームレベルが超高い!

ファイナルに出てくる2チームなのだから当たり前じゃないか!と思われるかもしれませんが、僕がこれまで見てきた日本の女子バスケの試合で最もレベルが高い試合を見たように思います。

選手個人のスキルレベルが高いのはもちろんのこと、チームの戦術のきめ細やかさとその遂行力は目を見張るものがありました。

毎試合戦術を調整し、お互いが削りあった中での3試合にもかかわらず、それを上回る場面が多々あり、本当にレベルが高いと感じました。

でもよく考えれば、先日のOQTを勝ち抜いたりや東京オリンピックで2位になったりしている国のトップチームなので、そりゃあレベルが上がっていますよね!

それにしても本当にすごかった!

エブリン、マジですげー!

雑なタイトルで申し訳ありませんが笑、OQTの時にも感じましたが彼女の存在感は本当にチームにとってとてつもなく大きいのだと思いました。

振る舞いでチームを盛り上げられるだけでなく、プレー面もほぼ完璧と言って良い3試合だったと思います。

高確率で決め続けた3ポイントは驚異的でしたし、強いフィジカルを活かしたドライブも効果的でした。

また、コートの上だけでなく、1年プロバスケから離れていてもあれだけのレベルでプレーできることを証明したのは、全世界のアスリートへ大きなメッセージになったと思います。

プレー、プレー以外の振る舞い、そしてコートを離れても存在感のあるエブリンには今後も目が離せません!

デンソーの若手の成長への期待

日本代表でも大活躍の赤穂ひまわりを若手と呼んでいいのか微妙なところですが、デンソーではPGにも挑戦するなど、本当にスケールの大きい選手だなと改めて思いました。

スキルセットはもはや海外のエース格と同等だと思うので、フィジカルと経験をつけていけば、今後の日本代表の絶対的エースへと成長していくことでしょう。楽しみです。

また、木村亜美も素晴らしいPGだと思いました!

皇后杯やセミファイナルでは日本代表宮崎(ENEOS)と互角以上に渡り合うなど、その実力は折り紙付きですが、何よりプレー中いい顔をしてプレーしているのが印象的でした!

PGとして大切な、表情なども含めたコミュニケーション能力がものすごく高いので(意識しているのか、天性なのかわかりませんが)、経験を積んでさらに実力(特に左ドリブルのスキル)をつけていけば、彼女も日本代表を引っ張る存在になっていくと思います!

デンソーは来シーズンも楽しみですね!!

経験>体力?

個人的には、第2戦をデンソーがとった時「優勝はデンソーかな」と思ってました。

というのも、デンソーの方が控えの層が厚く、スタメンのプレータイムを抑えられていたからです。

そのため総力戦となる第3戦では、体力的にデンソーが有利だと思ったのですが、富士通の「経験」が上回りました。

宮澤中村はENEOSで何度も優勝を経験してきたメンバーであり、実際第2戦を落とした後の会見で宮澤が「第3戦の戦い方は知っている」という心強い言葉がその通りになった結果だと思います。

もちろんデンソーも高田を始め、ひまわりエブリンなど代表経験豊富な選手が大勢いるのですが、このWリーグのファイナルという独特の舞台では、富士通の選手の経験が勝ったのだと思います。

町田は日本1のPG!

恩塚ジャパンでは代表に縁がない町田ですが、やはり日本1のPGは町田だと思わせるファイナルでした。

PGも積極的に得点に絡むことが要求される現代バスケにおいて、パスファーストの町田は少しその地位を下げつつあったように思いますが、このファイナルを見ているとやはりPGとしてのスキル、存在感はNo. 1なのだと思いました。

実際デンソーは町田を抑えるために、ピックアンドロールの守り方を微妙に変えていました。

たとえば第1戦では、デンソーはミドルシュートなら打たせてもいい(=そうやって何かを捨てないと、他の強みを消すことができない)という守り方をしていた場面がありましたが、そこを強気に攻めて決め切り、デンソーの守備を混乱させていました。

一方富士通が敗れた第2戦では、デンソーの守備の変化によって第1クォーターからターンオーバーを誘発され、その結果富士通のリズムを作ることができず、最終的には敗れてしまったのでした。

そのくらい、富士通の中心は町田であり、彼女の働きがチームの出来を左右するというのはまさにPGとして優れている証拠です。

そして第3戦では、第1戦同様強気で攻めてミドルシュートを2発連続して沈めた場面があり、第2戦での課題を見事克服したのでした。

東京オリンピックでアシスト数で18を記録(オリンピック新記録)した時のように、パスでゲームを掌握することができるのが優秀なPGの証だと個人的には思っています。

そしてチームを優勝に導いたのですから、これはもう町田が日本1のPGだと断言してしまっても良いでしょう!

林はもはやシューターではない

これはもちろん褒め言葉です!

日本代表でキャプテンも務める林ですが、東京オリンピックの時から比べるとプレーの幅がものすごく広がりました。

トムホーバス監督のもとではシューターに徹していたということもあるでしょうが、あの時は3ポイントを抑えられると少し手詰まりだった印象を受けました(それでもあれだけ3ポイントを決めてくれるならコートにいる価値が高いのですが)。

代表監督が恩塚氏に変わり、選手個人の判断がより一層求められるようになった結果、林は見事シューターの殻を破り、「オールラウンダー」に進化しました(OQTで見せたアリウープレイアップは衝撃的でしたね!)。

ボールを持っていてもいなくても、3ポイントを封じる動きをされたらゴールに切り込むことができ、そこから相手の守備が崩れたらパスを出すこともできます。まさにオールラウンダーです。

男子バスケ代表の富永も同じように変化をしてきていますが、自分の強みがあってもそれに慢心することなく進化を続けていることにただただ感服しました!

宮澤をもう一度日本代表へ!

東京オリンピックの中心選手として大活躍した宮澤ですが、その後のワールドカップ2022ではその力を発揮できませんでした(チームも12チーム中9位と大不振)。

それから日本代表はまた強さを取り戻してきているのですが、そこに宮澤の姿はありませんでした。

年齢的にも代表を引退したかったのかなと思いましたが、今回のファイナルでの活躍を見ていると、これはもう一度日本代表でプレーしてほしい!と思わされてしまいました!!

東京オリンピックで武器となった3ポイントはもちろんのこと、林同様オールラウンダーとしての活躍が目立つようになっていました(彼女の場合、もともとはインサイドプレーヤーでそこからシューターに変身したので、プレーの幅は広い方だったと思いますが)。

恩塚ジャパンで要求されるその場の判断でポストアップしたりシュートを打ったりする戦術は彼女のプレーにハマると思ったのですが、2022の時はむしろどのプレーを選択するか迷っているように見えました。

しかし富士通では、多少強引と見える場面でもシュートを放つなど、積極的にプレーしている場面がよくありました。これはエースとしての役割だったのだと思いますが、これによりチームに絶対的な安心感を与えていました。

第2戦で町田が相手ディフェンスへのアジャストに苦戦していた時には、「つなぎ役」としてボールを配給するなど、ポイントフォワード的な動きもしていましたね。

まさにエース、オールラウンダーとしての働きで、今の宮澤なら恩塚ジャパンでもその力を存分に発揮できると思います。

ぜひ宮澤をもう一度日本代表へ!!

まとめ

パリ五輪も決めた日本女子バスケ代表ですが、その代表選手たちの大半がプレーするWリーグもやはり相当レベルが高く、見ていてものすごく楽しかったです!

ぜひこれからも多くの人に試合を見てもらい、男子のBリーグとともにますますの発展を遂げてもらえたらと思います!

これからもWリーグから目が離せません!!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました