WINTER CUP 2023

12/29(金)、WINTER CUP 2023 (高校バスケの3大全国大会の一つ) が終わりました!

ニュースの報道などでご存知の方も多いと思いますが、福岡県代表の福岡第一高校が4年ぶり5度目のウィンターカップ優勝を成し遂げました

今日は決勝戦の様子を少しだけ書いていきたいと思います。

WINTER CUP 2023 決勝:福岡大学附属大濠(福大大濠)vs. 福岡第一

先にも書いたように、福岡第一が勝利した決勝戦でしたが、まず気になるのは両チームとも福岡のチームであるということですよね。

福岡は2チーム出場枠があるので2校が代表だったというわけですが、全国大会の決勝まで2校とも上がってくるというのが本当に恐ろしいですよね(どちらか1校に集まったら、他県のチームはどこも勝てないのでは…)

この2チームの決勝ですが、最終スコアは 福大大濠 53 – 63 福岡第一 でした。

ただ、試合を見ていた印象としては、福岡第一の圧勝というゲーム内容でした。

福岡第一は3年生主体のチームで、福大大濠は1・2年生が中心のチームということで、チームの完成度には差があったかなという印象は持ちました(ただ、かの有名な八村塁選手は、高校2年時に下級生主体のチームで優勝していましたが…)。

決勝戦を見ていて気になった点を少し。

福岡第一の圧倒的エースである崎濱選手は、決勝戦でも絶好調!

特に前半は彼の舞台と言っていいほど、ゲームを支配している様子でした。

得点能力が高いだけでなく、時折見せるパスの能力の高さ(イマジネーションと大胆さ)もすごく魅力的だと思いました。

高校卒業後はスラムダンク奨学金でアメリカに留学することが決まっているようなので、ぜひ頑張って将来はNBA選手になって欲しいと思います。

福岡第一は、キャプテンである山口選手もとても魅力的なプレーヤーでした。

すごく落ち着きのあるPGで、ゲームをコントロールするのに長けていると感じました。

どれだけ大濠が攻勢を仕掛けてきても、全然ぶれることなくゲームメイクをしていました。高校生とは思えない落ち着きぶりでした。

福岡第一の中心はこの2選手ですが、出てくる選手全てに共通して言えるのは、DF力が半端ないということです。

大濠の片峰監督もいっていたように、とにかく圧力がすごかった。

気合だけではここまでのDFはできないので、技術も高いのだと思いました。身長は特に高いわけではないのに、このようなDFができるということは、他国に比べて身長で劣る日本代表にとっても何かヒントになることがあるかもしれません。

と、ここまで書いていて気づいたのですが、福岡第一には毎年留学生がいるのですが、今年はエースというよりロールプレーヤー(エースのサポートをする役割を果たす選手)といった感じでした。それもまた今年のチームの強さの秘訣なように思いました。

また、去年のウィンターカップでは、決勝戦で涙を飲んだ福岡第一でしたので、今年こそやってやるという決意もあったのだと思います。

また、1回戦で対戦した仙台大明成高校(八村選手の母校)は、長年バスケットボール界を率いてきた佐藤久夫先生が今年他界され、絶対的な存在を失ったチームでした。

その佐藤先生にお世話になってきたという福岡第一の井手口監督は、佐藤先生の思いも背負い、並々ならぬ思い出全試合に臨んでいたと思います。

このように、運命というのは失礼かもしれませんが、今年のウィンターカップは福岡第一が勝つべくして勝ったという大会だったと思いました。

ここまで長々と福岡第一について書いてきましたが、最後に福大大濠の注目選手について書いておきたいと思います。

その選手とは、背番号No. 8 渡邉伶音選手です!

彼はまだ2年生ですが、身長はなんと206センチもあるのだとか。

決勝戦を見られた方は、もしかするとそれほどの選手とは思わないかもしれませんが、長年バスケを見てきた僕からすると、彼はものすごく将来を期待できる選手だと思います!!!

まず身長206センチの日本人選手はほとんどいません(大体200センチ前後どまり)。

加えて、ものすごく身体能力に長けているというわけではないかもしれませんが、あの身長にしては十分機敏ですし、かつ身体の接触を厭わない心身ともに強さがあります。

そして、ソフトなタッチのシュートを持っている。

もうこれだけでも十分すぎるのですが、さらに、チームを引っ張るという気概のようなものも感じました。

このような選手は本当にまれです。たとえば渡邊雄太選手や八村塁選手も高校時代からすごかったですが、彼らと比較しても遜色ないくらいのスケールの大きさを感じます

そして、いい意味で器用すぎないので、インサイド(ゴールした付近)で戦ってくれる選手になるという期待が持てます。

そして何より、まだ高校2年生。

来年の1年でどこまで成長するか、本当に楽しみな選手です!!

ぜひ渡邉伶音選手の今後の成長に注目してみてください!!

まとめ

福岡代表の2チームの決勝で幕を閉じたWINTER CUP 2023。

実はこの両チーム、日本代表の河村選手が高校3年生で出場したWINTER CUP 2019 でも決勝戦で対戦していたのです!

このときも河村選手率いる福岡第一が勝利したのですが、この両チームは常にどちらかが優勢というわけではない真のライバルチームです。

今回のWINTER CUPで初めて高校バスケを見た人は、今後も福岡県のバスケに注目してみてください(特に、福大大濠の渡邉選手)!

そしてもちろん、全国にはこの2チームに引けを取らない強豪チームがたくさんあります(今年だと、京都代表の東山高校が一番福岡第一を苦しめました)。

ぜひこれからも高校バスケに注目していただき、未来のスターを発見しつつ、日本のバスケ界全体の発展の下支えをしていただけたらと思います:)

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