日本バスケットボール界の新星:河村 勇輝

前回の投稿で、ねこさん先生のもう一つ(で最大?)の趣味であるバスケットボールについて、このブログに書くことを解禁しました(なぜ今まで禁じていたかは不明笑)。

そこで今回は、先日ワールドカップで注目を浴びた日本代表の中心選手である河村勇輝選手について書いていきたいと思います!

河村勇輝のプロフィール

Bリーグ(野球でいうプロ野球、サッカーでいうJリーグ)の公式サイトによると、河村選手のプロフィールは以下のようになっています。

所属チーム:横浜ビー・コルセアーズ

ポジション:PG(ポイントガード:司令塔、SLAM DUNKでいうところの宮城リョータ)

生年月日:2001年5月2日|22歳

身長/体重:172cm/72kg

リーグ登録国籍:日本

出身地:山口県

出身校:東海大学

https://www.bleague.jp/roster_detail/?PlayerID=30460

特筆すべきはまだ22歳であるという若さと、身長が日本の成人男性と同程度の172cmであることでしょう。

出身校は東海大学になっていますが、パリ五輪に出場するという目標を叶えるために大学2年で退学し、プロに転身したため、一番印象に残る活躍は福岡第一高校時代でしょう。

話すと長くなるのですが笑、彼の高校時代の実力・活躍は、能代高校の田臥勇太選手(日本人初のNBA(アメリカのプロバスケリーグ。野球でいうメジャーリーグ)プレーヤー)を彷彿とするほど圧倒的でした

テレビ番組で見かけることもありましたし、河村選手は高校時代から別格でした。

そんな彼は、この若さ・小ささにも関わらず、以下のような凄まじい実績を残しています。

2022年 レギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)

2022年 レギュラーシーズンベストファイブ

2022年 最優秀新人賞

2022年 アシスト王(B1)

2019年 新人賞ベストファイブ

https://www.bleague.jp/roster_detail/?PlayerID=30460

2022年は河村勇輝の年といってもいいでしょう!新人王とMVPを同時に取ってしまうという偉業中の偉業を成し遂げてしまいました。

まだ成し遂げていないのは優勝くらいかな、と思ってしまうような成績を、22歳・プロ1年目で残してしまいました。なんとも恐るべきプレーヤーですよね。

さらに彼の活躍は日本国内にとどまらず、「世界レベル」で通用することが先日のW杯で証明されました。

その証拠に、FIBA(国際バスケットボール協会。サッカーでいうFIFA)が河村選手を特集するページを作り、NBAのスーパースターに認められたことを紹介していました

それだけでなく、FIBAが選定した「このW杯でブレイクした選手13人」に、河村選手は含まれていたのです。これは完全に、彼が世界レベルの選手であることを示していますよね!!

以上、河村選手がいかにすごい選手かはおわかりいただけたと思います!もっともっと紹介したいこともあるのですが、それはまたいつかの機会ということにして笑。

このあとは、僕なりに彼の凄さを3つ選んで(絞って)紹介していきたいと思います!!

河村勇輝の凄さ①:スピード

すごくありきたりな(いわば、バスケ素人さんがみてもわかるような)ことではあるのですが、これは述べておかないといけません。

今までも「速い」といわれた日本人選手はいたのですが(たとえば、田臥勇太選手、五十嵐圭選手など)、映像を見比べても、河村選手は彼ら以上に速いと思います。

実際このワールドカップやその前の強化試合をみても、アフリカ勢など身体能力に長ける相手にも勝るほどのスピードで見せつけ、何度も他国の素早い相手を置き去りにしていました。

また、フィジカルの強いヨーロッパ勢も問題なく抜き去り、ゴール下まで侵入(=ペイントタッチ:色の塗られたゴール付近の長方形のエリアに侵入すること)もできていました。これが日本の目指すバスケを成し遂げる大きな助けになっていました。

さらに、彼のスピードはディフェンスでも活かされています。もちろんフィジカルの強さも大きな要素なのですが、足のよく動くのある彼のディフェンスは相手選手にプレッシャーを与え続け、攻撃の起点になる選手を苦しめていました。この彼のスピードは、相手のボールを奪い取るスティールにもつながっています。

以上を簡単にまとめると、河村選手はSLAM DUNKの宮城リョータによく似ています

これほどまで近い選手が現実にいるのが信じられませんが、彼のスピードはまさに宮城リョータのようです(宮城より3ポイントシュートは上手ですが笑)。

河村勇輝の凄さ②:賢さ

このセクションに関しては偉そうに聞こえないといいのですが汗、河村選手の賢さも凄さの一つだと思っています。

それの根拠となっているのは、彼の成長の早さにあります。先ほど紹介したように、河村選手は輝かしいキャリアを持っているのですが、挫折がないわけではありません。

たとえば高校2年から3年にかけて全国優勝を成し遂げているのですが、高校1年の時のウィンターカップ(冬の全国大会)では、彼のシュートが入らずにベスト4で敗退しています。

それからものすごい速度で成長して、2年時には世代No. 1のPGになりました。彼の賢さなくしてありえなかったことでしょう。

また直近では、2022年に日本代表として試合に出たときに、シュートを狙わらない姿勢を監督のトム・ホーバスさんに厳しく注意されたこともありました。

それから河村選手は驚異的な速度で成長し、2022-2023シーズンのBリーグでは得点力の高さを見せつけました(もっとも信じられなかったのが、天皇杯で琉球相手に45点取った試合ですね。。)。

たったこれだけの時間で得点が取れるようになるなんてことは普通ありえません。これも彼の賢さがなせる技だと思います。

自分に何が足りないか、何が必要かを考え抜き、そして努力できる姿勢・賢さがあるからこそ、彼はものすごいスピードで成長しているのだと思います。

なのでこのワールドカップで経験したことも、彼に取っては成長の肥しとなるでしょう。これからどこまで成長してしまうのか、楽しみで仕方ありませんね!!!

河村勇輝の凄さ③:生き様

河村選手はまだ22歳の青年ですが、ものすごいかっこいい生き様をしております。

何が「かっこいい」かというと、自分で考えて「普通の道」とされるものに縛られず、自分の生き方を貫いていることです。

たとえば、高校時代から圧倒的な力を見せていた河村選手は、プロに行くという道もあったはずなのですが、まずは東海大学に進学することにしています。

教員免許を取ることや、体づくりやバスケIQを高めることを目標にしていたようですが、おそらく「賢い」彼ならそのようなことをしなくてもプロでやれていたはずです。

それでも彼は、自分の信念を貫いて大学でプレーすることを選びました

そしてその後、さらにすごい選択をやってのけます。それは、大学2年で東海大学を中退し、Bリーグにいくことを決めたことです

この2年間が必要だったかどうかは考え方次第ではありますが、中退して退路を断ちつつプロ転向をしてしまう覚悟がかっこいいですよね。

Bリーグには「特別指定選手」という制度があるので、大学バスケもしつつプロにも参加できる「おいしい」方法があったにも関わらず、「パリ五輪にいくためにはプロとして完全にバスケにコミットするんだ!」という強い意志を感じますよね。

また、横浜ビーコルファン(僕もですが)には怒られるかもしれませんが、河村選手がビーコルに入団したこともかっこいいです。

というのも、河村選手が入団する前のビーコルは、数シーズンの間負け越しているようなチームだったのです。

これまでのバスケ界の慣例としては、優秀な学生はBリーグの強豪チームに入るのが一般的でした(野球のようなドラフトがないため。この流れは今も続いている)が、河村選手は決して強くない横浜ビーコルを選んでチームを引っ張り、昨シーズンの勝ち越し、そしてチャンピオンシップ(=CS:プレーオフと同じ)進出に導きました

さらに彼は、横浜と複数年契約を結び、競合ではなかったチームを優勝に導こうとしているのです(契約の都合の良さなどもあるのかもしれませんが)。

こんなかっこいい生き方をしている選手は、Bリーグの中に彼以外ではいません!プレー以外にも彼の凄さはたくさんありますね!!

おわりに

河村選手の凄さについて、プレー面の記述が少なくなってしまいましたが、彼の凄さがコート内に止まらないことが伝わっていれば幸いです。

色々と考えて、常識に囚われずかっこいい生き様をしている河村勇輝選手なので、きっと海外進出する日も遠くないでしょう(来年のパリ五輪後だろう、というのが大方の見立て)。

だからこそ、今シーズンはなんとしても、Bリーグでの彼の活躍を目に焼き付けておきたいですよね!!

ぜひ読者の皆様も試合会場に足を運んでみてください!!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました